参議院行革特別委員会

総人件費削減、「出血整理はしない」

[2006年5月19日]
 参院行革特別委員会では、いま行革推進法案、市場化テスト法案、公益法人改革案が審議されている。民主党はこの審議の中で、省庁から公益法人への随意契約による巨額な事業発注、その見返りとしての大量の天下りの受け入れ、そして公益法人から民間企業への仕事の丸投げという官製談合の実態を明らかにした。政府による不明朗で巨額の随意契約を見直し、天下りを抜本改革することなしには、政府の無駄遣いがなくなることはない。いま民主党は「天下り規制法」と「随意契約等の透明化法」を実現することが、本当の行政改革であると主張し論戦に挑んでいる。
総理出席による集中審議が、18日に行われた。高嶋議員は質問に立ち、「公務員制度改革」、「天下り規制」、「総人件費改革」について、政府の姿勢を厳しく質した。
以下、質疑応答の要旨
公務の労使関係制度の見直し
高嶋議員

公共サービスを官と民が重なり合って担う時代となっているのだから、こうした事態に整合する公務の労使関係制度に、早急に改革する必要がある。

小泉総理大臣

 

中馬行革担当大臣

労働基本権を含めて、幅広く検討しなくてはならない。

労働基本権を含め、公務員制度全般について検討することが法案に明記されている。法案成立後、検討の場を具体的に設ける。

高嶋議員

総人件費改革、市場化テスト導入などによる民営化に関連している以上、労働基本権問題は、早期に結論を出し、2011年度までには実施すべきだ。

天下り規制
高嶋議員 天下りを抜本改革することなしに、国民から信頼を取り戻すことはできない。天下りを前提としている早期退職慣行を廃止し、定年まで働き続ける制度に改革すべきだ。同時に、営利企業への再就職を原則禁止すべきだ。
小泉総理大臣 早期退職慣行を見直し、将来は定年まで働くことができる環境を作っていくほうがいい。天下りしても仕事が取れないんだという慣例をつくれば、天下りの意味がなくなる。その両面で考えたい。
総人件費削減と雇用確保
高嶋議員 削減ありきではなく、安心・安全、監察など、国民が期待する分野に適材適所で配置すべきだ。
小泉総理大臣 減らすばかりではなく、増やすべきところに訓練・研修を行い、配置転換を行うことを検討したい。
高嶋議員

人員削減による雇用問題は政府の行政内部の配置転換で対応し、出血整理は行うべきではない。

中馬行革担当大臣 雇用調整本部をつくり、新規採用を抑制し、組合の理解もえながら、新しい役割を担ってもらうために、研修を行って配置転換を行う制度をつくる。
高嶋議員

雇用確保に万全を期すため、雇用調整本部の本部長に総理がなり、全閣僚がメンバーになるべきだ。

中馬行革担当大臣 政府をあげた形で責任を取りたい。
高嶋議員

地域的ミスマッチをなくすために、地方推進協議会が実質的な機能を発揮する体制をつくるとともに、関係労組と十分な協議を行うべきだ。

中馬行革担当大臣 各ブロックに総務省の出先が主となる地域推進協議会を設置し、できるだけ地域性の配慮をした配置転換を行うために調整する。雇用確保を図ることを第一に、組合にも柔軟に対応してもらいたい。
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